まちでつながる2011→2012 ちょっと生きやすくなろう。
プロジェクトの概要
商店街、誰もが立ち寄れる相談会
現在、釜ヶ崎にはいくつかの居場所となる場があるが、利用者が固定化されており、また、さまざまなニーズに合った場が用意されているとは言い難い。さまざまな相談窓口でも、利用者と専門家がおしゃべり感覚で気軽に話せるところは少なく、不安を抱えたままに生きる人が多い。当事業では、「からだ」と「暮らし」と「こころ」の3 つを重要な柱とし、それぞれに関する疑問や不安を、気軽に相談し、まわりの人と分かち合うことが出来る場を創出する。
取り組みのねらい・目標
運営スペースがより多く、多種多様なかたちで、地域内外のさまざまなひとが腰掛けられるえんがわとして機能すること。相談やワークショップをきっかけに、人々が会話をし、つながりをとりもどし、問題を共有すること。表現のワークショップが、人生の生き甲斐をみつける機会となること。
達成度
スペースの性格によって、えんがわ的機能を果たせる場所とまだまだ未成熟なところがあるが、それぞれの場が工夫をしたことは可能性が感じられた。
表現のワークショップでは、アルコール依存症の方がすべての回を参加し、お酒をやめるきっかけとなるなど、こうした機会が生き甲斐につながることを実感した。参加目標人数はほぼ達成できた。
参加・連携・協力団体など
社会福祉法人大阪自彊館・三徳寮、NPO法人HINATA、津田塾大学ソーシャルメディアセンター
助成:ファイザープログラム
対象分野
芸術、高齢者、医療福祉、
まちづくり
手法
ワークショップ、健康相談会、
おしゃべり会
主な対象者
地域内外の人々
参加人数 508 人
実施期間
2011 年2 月〜2012 年12 月
活動の様子
ダンスの時間、皆で手を並べる
ESDの視点
まちのなかで、さまざまな分野の活動とさまざまな場がいっしょに活動することで生み出されるダイナミズム。
対象者の変化
まちのなかでつながりが生まれた。またニーズの把握につながった
改善点
地道に継続することがもっとも大切であるが、受益者負担が望めない地域性から、資金調達がおおきな課題である。
都市部で超高齢化をむかえているこの地域の特性は、おそらく日本の10年後の姿であろう。先取りしている当該地域での活動をより検証分析しておくことが、10年後に役立つと考えるが、こうした活動を研究するような機関が設置されることを望む。
その他
団体名 | 特定非営利活動法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム) |
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住所 | 〒557-0001 大阪府大阪市西成区山王1-15-11 |
電話番号 | 06-6636-1612 |
担当者名 | 上田假奈代 |
info@cocoroom.org | |
団体URL | http://www.cocoroom.org |
プログラムのURL | http://www.kama-media.org/japanese/engawa/ |