公民館を拠点とした学社連携・地域協働のESD 活動

プロジェクトの概要

京山ESD フェスティバルの様子 京山ESD フェスティバルの様子

「子どもも大人も共に学び合い、社会的課題に協働して取り組む地域をつくる」といった5つの地域目標を設定し、「一人の百歩より百人の一歩」を合い言葉に、地域教育力の向上や地域コミュニティの絆を深める活動等を通して、学校や公民館や地域コミュニティが一体となった地域ぐるみのESD を推進しています。

取り組みのねらい・目標

グローバルとローカルの視点を持ち、持続可能な社会づくりに向けた5つの地域目標を達成すべく、京山地区ESD推進協議会のもとに、京山地区ESD 環境プロジェクト、劇団公民館☆京山、京山ICT(ムービー京山等)、フレンドリー京山(多文化共生を軸にした外国人との共生)、地域の絆プロジェクト、緑と水の道プロジェクトなど、ESD を推進する数々のプログラムを体系的かつ継続的に取り組めるプロジェクトにして進めています。こうした地域ぐるみの活動を通して、地域の中で人を育て、地域に愛着を感じ、地域の人達が密接に関わりながら共に学び合い、持続可能な地域をつくっていくことを目指しています。

達成度

目標の達成に向けて、取り組みを成果目標(現在は17項目)ごとに年度単位で評価しています。評価は、S(計画以上によくできた)、A(計画が概ねできた)、B(計画の一部ができなかった)、C(計画があまりできなかった)、D(計画がまったくできなかった)の5段階で、平成24年度は、Sが4項目、Aが9項目、Bが4項目、CとDは0項目でした。最終目標到達点を100とした場合の達成度を測る指標は、まだ検討中です。

参加・連携・協力団体など

主要な参加・連携団体は、岡山市立京山公民館(拠点であり、事務局を担当)、岡山ユネスコ協会(ユネスコ活動として参画)、京山公民館運営協議会(各学校長やPTA会長、町内会長など主な地域コミュニティ団体等の長がメンバーで、協議会として参加しており、運営・活動の中核)、岡山大学・岡山県立岡山工業高等学校・岡山市立京山中学校・岡山市立伊島小学校・岡山市立津島小学校(地区にある公立学校の核)、京山ICT・津島生活学校・チューリップの会(地域ボランティアNPOの核)、絵図町町内会(緑と水の道プロジェクトなどで町内会として参画)、伊島・津島学区のPTA組織および民生委員会・愛育委員会、京山中学校同窓会、京山公民館登録の各市民クラブ、(株)環境アセスメントセンター西日本事業部、オテンテン(地域組織や企業等)で、側面支援している協力団体は、岡山市立中央公民館、岡山市ESD世界会議推進局、岡山ESD推進協議会、環境省中国四国地方環境事務所、中国環境パートナーシップオフィス等です。

対象分野

環境、多文化共生、国際交流、人権、平和、
健康・福祉、食育、消費、まちづくり、
コミュニティ再生、資源、エネルギー、
文化の継承、防災、男女共同参画、子育て、
青少年育成、次世代育成、ICT

手法

フィールドワーク、ワークショップ、ディスカッション、教材学習、検定、講座など

主な対象者

小・中・高生、大学生、社会人、高齢者、
教員、在住外国人など、地区関係者全員
参加人数 活動内容により数十人から数百人単位

実施期間

年中(主要行事は、環境てんけん、エコツアー、ESD フェスティバルなど)

活動の様子

地域の環境てんけんの様子 地域の環境てんけんの様子

ESDの視点

子どもから高齢者まですべての世代が加わり、学校や公民館や地域コミュニティが一体となり、持続可能な社会づくりと、それを担う人づくりに、学社連携による地域ぐるみで取り組んでいます。特に、ESDのように地域に根ざし、長期的に取り組む必要のある活動では、地域全体での明確な目標の設定と持続可能な仕組みづくりが不可欠となりますが、京山地区では、10年におよぶ地域ESD活動を通して、目指す目標と仕組みづくりが確立されてきています。活動全体を「見える化」した総括シート(評価シート)も、毎年、試行錯誤を繰り返しながら更新されてきており、スパイラル的にESDが持続発展し続けています。

対象者の変化

この活動に参加してきた中学生が、「僕は、この活動に参加して、目の前に流れている川が今のようにあるのは、農家、行政、会社など、とても多くの人が関わっての結果だということに気づきました。僕はこの活動の中で、地域の社会と深く関わりました。その中で、自分とは違う世代の人と学び合うことで、自分がこの地域の一員であるということを初めて実感し、この京山に愛着がわきました。これからも地域の環境に目をつぶらず、自分の問題として地域のみんなと一緒に考えていきたいと思います。」と話してくれました。この活動に参加してきた小学生も、「私がこの活動で学んだことは、環境のことだけではなく、地域への思いやりや、地域の人のあたたかさです。」と話してくれました。こうした小・中学生の言葉には、この活動が地域の中で人を育て、地域に愛着を感じ、地域の人たちが密接に関わりながら共に学び合い、持続可能な地域をつくっていくESDが、着実に根づきつつあることを示唆しています。

改善点

地域の中にESDがかなり浸透してきてはいますが、推進の仕方や資金調達面はまだ充分とは言えません。ESDは教育の取り組みですので、今後は学校教育機関と社会教育機関の専門スタッフ(教員や社会教育主事等)が連携してリーダーシップを発揮しやすいやり方にもっていくと共に、ソーシャルビジネスを進めて、地域内で必要な資金が調達される仕組みを充実させていきたいと考えています。

その他

2003年から地域ESDにいち早く取り組んだ地区で、地域の自主的主体的な取り組みとして、目標設定や仕組みづくり、教材開発や認証制度など、10年に渡り、ESDの先駆的な取り組みを推進してきました。主な活動は、動画でも記録され、教材ともなる数多くの動画資料も作成されています。その一部は、自作の映画にもなっています。また、常設の劇団も立ち上げ、劇を通してESDを広める活動も進めています。

団体概要
団体名 岡山市京山地区ESD 推進協議会
住所 〒700-0016 岡山県岡山市北区伊島町2-9-38 岡山市立京山公民館
電話番号 086-253-8302
担当者名 田中純子
e-mail Kyouyama_k@city.okayama.jp
団体URL http://www.kc-d.net/pages/ESD/
プログラムのURL http://www.kc-d.net/pages/ESD/

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