環境保全のための大沼国際ワークキャンプ

プロジェクトの概要

大沼湖の環境状況について水上から視察 大沼湖の環境状況について水上から視察

2013年で10年目を迎える大沼国際ワークキャンプ。ヨーロッパやアジアなど世界中から集まる若者が、寝食を共にし、地域住民と共に働き、環境保全に取り組むボランティア活動。地域の人と密着した活動が続いている。

取り組みのねらい・目標

大沼を地域の人だけではなく、海外のボランティアや日本の若者も含めて環境保全に取り組みをすることにより、地域の問題を地球全体の問題として考えることで、小学生から大学生まで環境について考えることができる。また、世代や地域を超えて集まることがお互いを刺激し、環境教育活動の活性化が図られる。

達成度

2010年くらいから水質の改善が進み、アオコも出なくなってきている。2004年からスタートしたワークキャンプや地域の環境保全活動によって、多くの人が環境に意識を持つようになった。特に、2012年に大沼がラムサール湿地登録に至るまでに、官民一体となって、湿地利用のワイズユース、環境教育、自然保護などに取り組むことで、水質にかかわる部分では70%くらいの達成度と考えられる。

参加・連携・協力団体など

日本国際ワークキャンプセンター(NICE)、大沼漁業協同組合、森林管理局、農家、酪農家、大沼コンベンション協会などの関係者、パン屋さん、大沼小学校・中学校、NPO団体、函館の大学生、大沼町内会の人たちなどと地域密着のつながりをつくることができた。

対象分野

環境、国際交流、まちづくり、農業、林業、漁業、観光、教育、福祉、人権

手法

海外ボランティアや日本の若者が寝食を共にし、共に働くことで、プロジェクトを遂行してゆく。また、地域の大学と連携しながら環境教育や、地球温暖化防止についても学ぶ。また、小中学生を対象にワークショップなどを行い、海外に関心を持ってもらう。

主な対象者

大沼小学校・中学校、七飯高校、 北海道教育大学他大学生、地域町内会、大沼コンベンション協会
参加者数約1,200人

実施期間

毎年7月下旬~9月下旬(2ヶ月間)

活動の様子

大沼湖浄化のためのイカダづくり 大沼湖浄化のためのイカダづくり

流域の環境保全のための森林作業 流域の環境保全のための森林作業

地域の祭りを盛り上げるキャンパー 地域の祭りを盛り上げるキャンパー

ESDの視点

環境保全を通じて、海外ボランティアと国際交流を行い、またそれがまちづくりにつながる。また、参加者の中には身体や精神、あるいは性同一などの障がいのある人もいるが、区別なく受け入れをすることが行われている。そういった意味でも、違いを認め合い、広く受け入れをするダイバシティの考え方が盛り込まれているところがESDの視点だ。

対象者の変化

活動を始めた頃は、日本語もあまり話せない海外ボランティアや日本の若者が集まって何をするんだという疑いの目で見る地域の人もいたが、活動が浸透し、ひとりひとりに活動の意味や成果を伝え続けることで、地域の人の受け入れ態勢も変化してきた。また、参加したボランティアについても、大沼での環境活動というひとつのキーワードで結ばれた同志でもあり、言葉や経験の壁を越えて活動することで、自分への自信と、相手への思いやりが育てられた。

改善点

環境保全活動自体が、森に入ったり、湖のまわりでやったりするため、多くの人の目に届くところでは行われていない。海外ボランティアの活動は確実に浸透しているものの、さらに多くの人たちに触れてもらい、共に活動を進めてゆく上では、もっと多くの人に周知をすることが必要となってきていることが改善点といえる。

その他

ESDは、自分たちの活動を示す上ですごくしっくりくる言葉ではあるが、ESDを意識して活動をしていたかと言えば、違うと考えられる。多様性に配慮した活動がたまたまESD的であったという方が当たっているかもしれない。持続可能な社会づくりは、地域の人が地域だけでやればいいということではない。ヨーロッパから参加したワークキャンパーが、地域の人に問われた。「どうして環境保全を自分たちの地域でやらないで、ここ大沼でやるのか?」その答えは、「環境を考えること、行動するのは地球上のどこでやっても意味があるのです」
環境はどこにいても考え、行動をすること、それが持続可能な社会につながると改めて思わされるワークキャンプです。

団体概要
団体名 大沼マイルズトーン22
住所 〒041-1354 亀田郡七飯町大沼512-15
電話番号 0138-67-1465
担当者名 池田 誠
e-mail milestone@hif.or.jp
団体URL http://blog.livedoor.jp/milestone22/
プログラムのURL http://epohok.jp/news/index.php?page=article&storyid=50

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