神戸大学のESD コースの授業を活用した アスベスト被害に関するマンガの制作

プロジェクトの概要

『石の綿マンガで読むアスベスト問題』表紙より 『石の綿マンガで読むアスベスト問題』表紙より

環境リスクに関する教育研究の成果を活かし、学生が主体となって、取材を踏まえ、アスベスト被害に関するマンガを京都精華大学大学院マンガ研究科の大学院生らと共同制作し、リスクコミュニケーションに活かす取組み。

『石の綿マンガで読むアスベスト問題』(かもがわ出版)は2012 年に公刊された。制作に協力いただいた団体の集まりなどで、原画展が開催されたほか、海外でも紹介された。

震災とアスベストの問題に関するブックレットを制作中。

取り組みのねらい・目標

取材やプロット、ネーム、パイロット版の制作の過程で、アスベスト疾患の患者さん、ご遺族、支援のNPOの方、多くの分野の専門家と関わることで、環境リスクに関する認識を深めると同時に、当事者の状況を理解する態度や学んだことを活かす方法を身につける。また、その成果が社会を動かすことを経験する。

達成度

『石の綿 マンガで読むアスベスト問題』(かもがわ出版)は2012年に公刊された。新聞、テレビニュースでも報道されるなど、社会的反響もあり、11月に増刷された。制作に協力いただいた団体の集まりなどで、原画展が開催されたほか、10月にはパリ、11月にはタイ・バンコクの国際会議でも紹介された。

参加・連携・協力団体など

神戸大学全学ESDコース、京都精華大学マンガ研究科機能マンガ研究プロジェクト、中皮腫・アスベスト疾患患者と家族の会尼崎支部、NPO法人ひょうご労働安全衛生センター、NPO法人東京労働安全衛生センター、中皮腫・じん肺・アスベストセンター、(財)公害地域再生センター(あおぞら財団)、大阪・泉南アスベスト国賠訴訟原告団・弁護団など。マンガの制作過程で現地を訪問し、関係者の方のお話をうかがうと同時に、途中経過のフィードバック、出版後の合評会などで可能な限り、意見交換と協働作業を行いました。

対象分野

公害被害・環境リスク
震災とアスベスト被害

手法

アクションリサーチとプロジェクト型の授業形式(ワークショップ、フィールドワーク、インタビュー、企画提案など)

主な対象者

大学学部生と大学院学生
参加人数 40 人

実施期間

2010 年から現在まで継続中

活動の様子

2012 年夏石巻市での半壊家屋のアスベスト状況調査 2012 年夏石巻市での半壊家屋のアスベスト状況調査

ESDの視点

取り組み全体は神戸大学文学部の環境人文学の中に位置づけられる。哲学・倫理学、社会学、地理学など「環境」を主題とする専修が協力し合い、環境問題に関連する、地域でのフィールドワークの演習と関連講義を行っている。持続可能な社会実現のために環境リスクの実例とその問題をみぢかな地域で学ぶこと、解決に向けた研究や模索を行うことは、ESDの実践そのものであると思う。

対象者の変化

ESD演習の授業、プロジェクトの調査や企画の諸活動を通じて、多くの学生が文献やインターネットの情報だけではなく、当事者と関わり、その現場で経験を重ねることの重要性を知り、自分自身が企画提案を行うことを通じて、自分の活動の手応えを得て、具体的に考え、活動することの重要性を認識した。

改善点

持続的な調査のための予算の裏付けが継続的にほしいところです。

その他

『マンガで読む震災とアスベスト』
http://www.kobe-u.ac.jp/info/public-relations/book/1404_01_1.html

団体概要
団体名 神戸大学文学部ESD 演習
住所 〒657-8501 兵庫県神戸市灘区六甲台町1-1
電話番号 078-803-5502
担当者名 松田 毅
e-mail piek@lit.kobe-u.ac.jp
団体URL http://www.lit.kobe-u.ac.jp/ethics/index.html
プログラムのURL

冊子事例集ダウンロード(PDF)

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