湾・ワールド、海は地球の鏡~大阪湾を通して知る世界の水環境

日 時=2013年2月3日(日)15時半~17時

会 場=大阪国際交流センター 小ホール
発表者=中西敬さん(大阪湾見守りネット)、
    山本ニ湖さん、難波慎也さん
    (兵庫県尼崎市立成良中学校)
    中村友紀恵さん、清水えりかさん、鈴木貴大さん
    (兵庫県立西宮今津高等学校)
コーディネーター=福原隆一さん(国連環境計画 UNEP)
ゲスト=ジェフ・バーグランドさん(京都外大教授)
 
国際協力や環境問題に関心が高い人があつまるOWFにて、まずは身近にある大阪湾を題材に地域の課題について学び、そこから派生する世界の水環境の課題を議論するシンポジウムを開催しました。
 
まずは、大阪湾見守りネットの中西さんより大阪湾が抱える水質問題についての発表が行われあと、水質環境保全の活動に取り組んでいる学生たちその活動を発表しました。
尼崎市立成良中学校のネイチャークラブでは、ワカメなどの藻類の栽培を通して水質の浄化を行うほか、ヘドロ化が進む前に底に沈む貝を回収し、堆肥化を行って活動を紹介しました。また、出来た堆肥は校内の畑に使用し、海の環境改善と、陸での緑化を繋げていることも発表しました。
兵庫県立西宮今津高等学校の学生たちは、赤潮や青潮が多く発生する西宮港湾域と比較的に汚濁の少ない舞鶴湾の水質調査を行い、大阪湾を魚のすめる海にするための方策を考えていることを発表しました。
 
後半は、UNEPの福原さんをコーディネーターに、発表を行った学生たちとジェフ・バーグランドさんを迎えて大阪湾だけではなく、世界の水環境がおこれている課題について話し合いながら、どのような未来をつくりたいかを議論しました。
最後に学生から、「環境汚染が深刻化した要因は我々の世代ではないが、これまで社会を牽引してきた年長者に感謝し、我々の世代において取り組めることは小さいことでもやっていきたい」「環境問題を知ることが一つのスタートなので、多くの人に活動を知ってもらい、できることから活動してほしい」「次の世代に美しい環境を残すためにも我々が行動していかなければいけない、まずは身近なことから楽しく活動を続けていきたい」「まだまだ我々の活動を知らない人も多いため、多方面に啓発を行っていきたい」などと力強いコメントをしました。
参加者からは、「若い世代が環境問題に取り組む姿勢が見ることができ、未来に明るい希望を持てた」「まだ学生にも関わらず、大人顔負けの活動を行っていることに感動した」などと、若者たちの熱いメッセージが大人たちに伝わるシンポジウムとなりました。
 
_MG_8217.JPG  ★_MG_8286.JPG
  • セミナー・ワークショップ開催予定
  • セミナー・ワークショップの風景
上へ