こどもプラザニュース
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令和2年度事業報告

1.【事業の目的】

外国にルーツを持つこどもたち、とくにNewcomerのこどもに対する日本語で学ぶ学習の支援と、地域コミュニティや学校に馴染めないこどもに対する居場所を確保する「こどもプラザ」の事業をスタートさせ、困難に直面しているこどもたちを支援します。この「こどもプラザ」は、大阪市内を中心に必要と思われる地域に拠点を立ち上げ順次拡大していきます。この事業の目的は、世界各国にルーツを持つこどもたちが、ますます多様化するグローバル社会の担い手となり、日本のファンとして世界で活躍できる人材に育成することです。

こどもプラザの授業風景(1)

2.【事業の紹介】

①運営日時:毎週水曜日 17:00~19:00

②運営場所:大阪市東住吉区杭全1-15-18 大西ビル3階「会議室」

③募集人員:10名程度を予定(現在7名在籍)

④対象者 :大阪市在住の外国にルーツを持つこどもたち(Newcomer)

 ※主に小学生が対象。

 ※現在は母親も同時に日本語を勉強中。(現在6名の母親が在籍中)

⑤参加費 :無料  

 ※(注)母親の日本語講習についても同様に無料。

⑥運営内容 

 1)正しい日本語習得の支援(元教員等のボランティアによる学習支援。

 2)宿題の指導(学校の宿題をサポートします。)

 3)こどもとの心のふれあいタイム(日本の習慣・文化を教える目的で実施)

3.【令和2年度事業実施の成果】

1)実施回数   

 ①こどもの日本語習得実施回数 47回

 ②保護者の日本語習得実施回数  47回

2)参加者数 

 ①こどもの延べ参加人数  258人

 ②保護者(主に母親)の延べ参加人数 242人

 ③ボランティア指導員延べ人数 344人

3)ZOOMでの開催:昨年の4月、本年度1月と2回のコロナ感染拡大に伴う非常事態宣言が発出され、一時運営中止の危機に瀕しましたが、ZOOMを使用することで、こどもたちへの日本語習得のサポートを継続することができました。

【参加者(こども・母親)、ボランティアの声】

 ・こどもプラザに来るのが楽しみ。(こども)

 ・ともだちと一緒にゲームなどができるので楽しい。(こども)

 ・自分の得意なところをほめてくれるのでうれしい。(こども)

 ・自分に合った語学学校が見つからなかったが、こどもプラザはストレスなく学べる。(保護者)

 ・こどもと一緒なので安心して日本語習得ができる。(保護者)

 ・生活情報が少ないので、こどもプラザで情報提供をお願いしたい。(保護者)

 ・楽しそうに学校の話をしてくれるこどもを見ているとサポートし甲斐がある。(ボランティア)

 ・なかなか馴染んでくれないこどもが、心を開いてくれた時は感動します。(ボランティア)

こどもプラザの授業風景(2)

4.【今後の展望と課題】(今後のスケジュールや課題と感じていることなど

こどもプラザのノウハウを活かし、大阪市内を中心に必要と思われる地域に拠点を立ち上げ順次拡大することで、他の事業者との連携の拡大が期待できます。また、地域社会と連携を強化し、在留外国人の日本での生活を支援すること、多文化共生のプラットホームの基盤を構築することで、地域の多文化共生の機運を高め、地域の活性化につなげることも重要と考えています。

一方、ボランティアの個々の指導にばらつきがあり、指導の平準化に難があることが明らかとなっています。今後は、ボランティアの自覚と自立を促し、ボランティアが中心となった運営体制の確立を目指します。そのノウハウを活かし、水平展開できるようにすることが今後の課題となります。

 


こどもプラザニュース

入管法の改正に伴い、外国人労働者が年々増加するなかで、一緒に来日した外国にルーツを持つこどもたちは日本語が話せない、居場所がない等の問題に直面しています。

こどもたちへの日本語の支援・居場所の確保、また同時に保護者の生活面での悩みを聞く等の支援を行っているのが「こどもプラザ」です。この社会問題に関心を持っていただき、皆様のご支援をお願いするものでございます。

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