外国人母子支援ネットワーク形成事業では、5月9日に中央区区長と支援NPOの懇談会を実施いたしました。
中央区からは、柏木区長、斎藤副区長、保健福祉課の比嘉さん、また子ども子育てプラザや、大阪府の児童民生委員の方にもご参加いただきました。NPOからは、昨年度本事業の研究会からご参加いただいる在住外国人支援に取り組む団体にお越しいただき、総勢15名の懇談会となりました。
懇談会では、各団体の取り組みの中で課題と考えていることをお話いただき、行政と協働することで課題を解決できないかについて、話し合いました。
NPO・支援団体が、本分野の課題と考えていることとして、
「子どもやお母さんの居場所づくりが必要である。」
「プライベートにどこまで踏み込むのかが難しい。」
「本当に支援が必要な人にアクセスができておらず、外国人イベントを企画しても、来てほしい人が来てくれない。すでにあるコミュニティへ出向く方が効果的ではないか。」
などをはじめ、多岐にわたる内容が出されました。
また、中央区の方から、現行の行政制度のお話もしていただき、次のような外国人支援の難しさが見えてきました。
「日本人も在住外国人も区別無く公的サービスを受けられるべきだが、日本社会の文書主義、役所言葉などが外国人へのサービス提供を難しくしている。」
「予算や公的施設の使用については自由度が低い。」
「公的に事業をするとしても、今は採算が合わなければ実現が難しい。」
柏木区長からは、NPOも行政もよいサービスをしようとがんばっているが、もう一歩のところで連携ができていない。価値観を統一してお互いにつながっていきたいと、今後の連携に向けての前向きなコメントをいただきました。
参加者からは以下のような感想や、今後取りくみたい内容をいただきました。
「改めて自身の団体の役割を認識」
「顔の見える話し合いの場を継続してほしいと思います。」
「行政やNGOのネットワークの広がりで外国人へのサポートがもっとできるといいと思いました」
「支援の必要な方の組織化、ネットワーク化をしたい」
参加くださいました皆様、ありがとうございました。
支援者間の連携・協働については皆様から賛同していただいています。実行に移せるよう、これからも取り組んでいきたいと思います。
外国人母子支援に関連したご意見ご要望がありましたらお寄せ下さい。
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