外国人母子支援ネットワーク形成事業では、11月15日(木)に、第4回研究会昼の部が実施されました。今回は大阪市中央区の行政と地元住民の方の状況を学ぶことを目的としました。普段から住民サービスに従事している行政職員の方と民生委員の方をお招きして、日頃困っていることや感じていることをお聞きしました。
まず中央区役所で子育て支援業務をされている比嘉さんから、日頃の業務の中で外国籍住民の方と接して気付かれたことをお話くださいました。中央区という土地柄か、繁華街の夜のお仕事に従事されている方が多く、言葉の壁もある上に子育てが心配だとのことでした。
次に保健福祉センターで母子保健等を担当されている濱田さんからお話いただきました。言葉の壁でなかなかコミュニケーションがとりにくいことや、健診に来てもらえない家庭には積極的に働きかけておられる話、民生委員児童委員の方との連携などをお聞きしました。
民生委員の鳥居さんからは、最近取り組まれているフィリピン人女性と子供たちのための活動について御説明いただきました。鳥居さんは4月のフィリピン人女性の事件を受け、なんとかフィリピン人女性に地元に根付いて安心して暮らしてもらえないかと思い、地元の盆踊りにフィリピン人女性が参加できるよう、提案し調整された方です。盆踊りの様子は以下のサイトをご覧下さい。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120819/wlf12081920520016-n1.htm
今後も継続して活動を続けられるとのことです。
ゲスト3名のお話を聞いた後は3グループに分かれて議論しました。
大阪市中央区の比嘉さんと濱田さんからは、NPOの方々と議論から、業務で困っていることのいくつかのヒントを得られたとおっしゃっていました。
鳥居さんからはこのような会で、どういうグループがどのような活動をしているのかを知れたので、今後色々連携していきたい旨、発言がありました。
今年度の研究会としては、昼の部は最後の回となりました。参加者の中からは,
・お互い既に知っている人が多いけれど、改めて真面目にこうした議論ができたのは良かった。
・このように志を同じくする仲間が集まれる場があったのは良かった。
との御意見を頂戴しました。
参加くださいました皆様、ありがとうございました。
今年度は残すところ、『(仮称)外国人母子ガイドブック』の編集と、2月2日(土)に予定しておりますシンポジウムを残すのみとなりました。ガイドブック編集や翻訳、イラスト等を御協力いただける方を募集しておりますので、御関心のある方は是非御連絡下さい。(薄謝を御用意いたします。)
また、可能であれば来年度もこうした勉強会を継続していればと思います。
ご意見御要望をお寄せ下さい。
kna@pianpo.com