外国人母子支援ネットワーク形成事業(*注1)では、10月15日(月)に、第3回研究会夜の部が実施されました。予告では「子どもの居場所」や母子支援について議論する予定でしたが、外国人女性当事者である山田ロサリオさんにお越しいただけたので、これまでの半生についてお聞きしながら当事者から見た世界について考えることになりました。
*注1平成24年度大阪府新しい公共支援事業「NPO等の活動基盤のための支援事業」マーテル外国人母子支援ネットワーク形成事業
山田ロサリオさんが代表を務められている特定非営利活動法人日本ボリビア人協会については以下のサイトをご覧下さい。
http://www.arbj-info.net/
山田さんはボリビア出身。ボリビアで出会われた日本人男性と結婚し、その後出産、夫と3人の子供と共に約23年前に来日されました。
現在は特定非営利活動法人日本ボリビア人協会代表として、ボリビア人並びにスペイン語圏から来日された外国人の方々の支援と日本社会との交流に尽力されています。
しかしそれまでの半生は、色々とご苦労も多かったとのこと。ことばもままならない状況での御近所づきあいや子供の教育等々。しかし、そういった困難を乗り越えられてきた山田さんの姿に、参加者からは以下のような感想が寄せられました。
「ロザリオさんの強さに本当に胸をうたれました。」
「人とのつながりに救われた話は大切なことだと思った。」
「自分から動く事が大切だと思える勇気は素晴らしい。」
「学校でもマンションでも、親同士のコミュニケーションが鍵を握っているというのは、印象的でした。」
一方、山田さんのお話をお聞きして、以下のような気付きがあったとのコメントも寄せられました。
「支援する・される働きではなく、どのような関係性(オープンな)をもとうとするかが大切だと思います。」
「同国人同志のコミュニティの大切さも感じ、お互いにとけこみ合う事の大切さも感じました。」
「改めて日本で生活を続けている外国人の問題にもっと積極的に関わって行かねばと思いました。」
「ロザリオさんと(マンションの)日本人住民との関係のお話を聞くにつれ、今の日本人同士の近所づきあいや人間関係について、考えさせられてしまいました。(私自身の近所づきあいなど)」
「外国人コミュニティーがたくさん活躍できる日本社会にしていきたいですね。」
「「手紙では通じない」という言葉が胸にきた。」
また、どういうコミュニケーション方法が良いのか、どこまで立ち入っても良いのかという話や、人との距離感や濃度についての日本社会との違いなども議論が交わされました。
参加くださいました皆様、ありがとうございました。
次回は11月15日(木)に昼の部、11月19日(月)それぞれ最終回を予定しています。詳細は追って本ブログにアップいたしますので、皆様是非御参加下さい。初めての方も大歓迎ですので、是非お越し下さい。
参考:
既に終わった回の様子は以下をご覧下さい。
第1回 (8/9)https://www.interpeople.or.jp/info/2012/08/post.html
第2回夜 (9/3)https://www.interpeople.or.jp/info/2012/09/932.html
第2回昼 (9/6)https://www.interpeople.or.jp/info/2012/09/2-1.html
第3回昼 (10/11)https://www.interpeople.or.jp/info/2012/10/-10113.html